窓から差し込んでくる朝の光がやわらかく、お布団から出るのが少しずつ楽になってきました。 軽やかな装いで出かけてしまうと、夕方の冷え込みに体が芯から冷えきるような感覚。 地面から出て来る時期を見計らっている土の中の小さな生物たちも、同じような気持ちかもしれません。 春分が近づくといよいよ桜の開花が待ち遠しく、お花見の計画を立て始めたり、週末のお天気が気になったり。 気持ちは浮き立ってくるものの、体が動きづらくてついて行かないような日もあります。 寝起きも、何か新しいことを始める際の動き出しも、焦らずゆっくりと一歩ずつ進めて行きましょう。 引き続き、食材は苦みと酸味で毒出しを。 この季節の体を助けるそれぞれの食材の栄養価や特徴をご紹介します。 3月の葉野菜:クレソン クレソンはヨーロッパが原産のアブラナ科の葉野菜で和名を「オランダガラシ」と言います。 お肉料理の付け合わせとしてよく使われますがピリッとした辛味と独特な苦味が特徴で、肉の油っぽさを緩和し口の中をさっぱりさせてくれます。 これは辛味成分のシニグリンによるもので、消化促進、食欲増進、食後の胃もたれ解消効果が期待できます。 その他にもアンチエイジングや美肌、生活習慣病予防に欠かせない抗酸化ビタミンのβ-カロテンやビタミンC、骨粗鬆症予防に有効なビタミンKも豊富に含み健康はもちろん、美容効果も期待できる女性に嬉しい葉野菜です。 露地物の旬は3月~5月。 旬のクレソンで春の香りを楽しみましょう。 3月の果物:トマト トマトは南米のアンデス高地原産で、ナス科トマト属の緑黄色野菜です。 西洋では「トマトが赤くなれば医者が青くなる」という諺があるほど栄養価が高いことでも知られています。 トマトの赤色は「リコピン」と言われる色素成分でβ-カロテンの仲間です。 リコピンには高い抗酸化力があり老化予防やがん予防の効果が期待できます。 またシミの元となるメラニンの生成を抑え、紫外線から肌を守ります。 リコピンは熱に強く、脂溶性で油と一緒に摂ると体内での吸収率がグッと高くなるので油で炒めたり、生食の時でもドレッシングと合わせるのがオススメです。 夏のイメージが強いトマトですが、じつは春が最もおいしい時期と言われています。 「味の旬」と言われる今こそ食卓にトマトを取り入れましょう。 監修:本間純子(グリーンスムージーオフィシャルインストラクター/野菜ソムリエプロ) 次回は、ピリ辛になりがちなクレソンをうまく活用しながら、トマトのきれいな色と甘みを楽しむいつもと一味ちがうレシピをご紹介します。
旬を迎えるトマトの食べ比べと最高においしい春の国産柑橘がテーマの「VEGELABO」第2回の開催が目前となりました。 日曜日は早々に満席になり、追加開催の平日の回も残席がわずかです。 講師は毎月のこのブログでお野菜果物情報のコラムを担当する、野菜ソムリエプロの本間純子先生。 グリーンスムージーベーシック講座も毎回大人気です。 生産者さんとの繋がりをとても大切にしていて、果物と野菜への愛が溢れ出ている本間先生が、今の季節に最もおいしく話題性のあるこだわり食材をセレクト。 季節のスムージー、ピックアップ食材の食べ比べ、調理法を変えて違いを味わうシンプルでとびきりおいしいレシピの紹介、さらにお野菜のお土産もつくとっても盛りだくさんの内容です。 VEGELABO 3月 テーマ:春が旬のトマトと柑橘 日時:3月24日(日)10:30-12:00【満席】 3月26日(火)11:00-12:30【残席2】 場所:Tree of Life(用賀) 詳細とお申し込み▷● コメントの受け付けは終了しました。
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